Re: 蕁麻疹について


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投稿者 松原勝利@まつばら皮膚科 日時 1998年3月27日20:40:42:

回答先: 蕁麻疹について 投稿者 ある内科医 日時 1998年3月26日19:49:52:

> 抗原が不明の蕁麻疹は日常よく経験するものですが
> 実際はどのようなものが多いのでしょうか?
> また,発熱を伴い,ステロイド含有抗ヒスタミン剤でも
> 効果の少ない躯幹部の蕁麻疹はどのような病態が
> かんがえられるでしょうか?

蕁麻疹は、皮膚科では比較的よくみる疾患ですが
慢性蕁麻疹になるとなかなか難治性で治療に苦慮することが多いです。
皮膚科を受診される蕁麻疹患者さんの多くは一過性で、抗ヒスタミン剤、
或いは抗アレルギー剤で治ってしまいますので、実際抗原を同定する検査は
殆どしませんから、どのような抗原が蕁麻疹の原因になっているのか
はっきりしたことはわかりません。
教科書的にはいろいろ書いてありますが、以前大学で研修医をしていたときに、
慢性蕁麻疹の患者さん(原因究明目的の入院)を受け持たせてもらったことがあり、
とにかく考えれるすべての検査をしましたが結局解らず、原因治療ができなかった経験
があり、諸検査にはあまり積極的にはなれません。
ただ患者さんのアナムネから推測すると食事が関係すると思われるものの
うちでは”油もの”が多いという印象はあります。

発熱を伴う蕁麻疹は珍しいと思いますが、原因がなんであれ最終的には真皮上層の
毛細血管の拡張と血管透過性の亢進がおこりますから、発熱は末梢循環血液量の低下
によるものかも知れませんね。またこれは先生の方がよく御存知のことと思いますが
ウイルス肝炎の初期にも蕁麻疹様皮疹がおこるとされ、その時には I.C., C3, C4の関与も
いわれていますので発熱も起こり得るかもしれません。
 重傷の蕁麻疹患者さんには結構輸液をおこなうことが多いですが,それだけでも
かなり症状は低下します。(もちろんSNMC etc. の抗アレルギー薬は側注で
入れますが・・・。)
では。


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